“結婚における食習慣が同じ事って重要ですか？”

2025年12月18日 2025年12月18日

平山貴玖仁

結論から申し上げますと、結婚において食習慣が同じ（または近い）ことは、「日々のストレスを最小限にし、情緒的なつながりを深める」という意味で非常に重要です。

しかし、完全に一致している必要はありません。大切なのは「同じものを食べる」ことそのものよりも、**「食事を通じたコミュニケーション」や「違いへの歩み寄り」**であることが、多くの調査や研究で示唆されています。

具体的な重要性と、違いがある場合の向き合い方を整理しました。

日々の意思決定コストの削減食事は1日3回、365日続くものです。「何を作るか」「どこに食べに行くか」で毎回意見が割れると、小さなストレスが積み重なり、大きな不仲の原因になることがあります。
夫婦円満のバロメーター調査によると、「毎日一緒に食事をする夫婦」ほど円満度が高い傾向にあります。食の好みが近いと、同じものを「美味しいね」と共有する体験が増え、情緒的な一体感が生まれます。
健康状態の同期（健康の共有）夫婦は生活を共にすることで、血圧や血糖値などの健康状態が似てくる（夫婦で同じ生活習慣病になりやすい）という研究結果があります。食習慣が合っていると、二人で協力して健康管理に取り組みやすくなります。

実際には、育った環境が違う二人が100%一致することは稀です。円満な夫婦は以下のような工夫をしています。

対策	具体的な方法
後付け調味料	基本を薄味で作り、濃い味派がソースや醤油で調整する。
定食スタイル	メインは共通にし、副菜でそれぞれの好みを補う。
外食・テイクアウト	週に一度は、それぞれが完全に好きなものを食べる日を作る。
「嫌い」の尊重	「好き」を合わせるより、「どうしても無理な食材」を排除するほうがストレスは減ります。

食習慣が「全く同じ」である必要はありませんが、**「相手の好みを否定せず、歩み寄れる関係性」**は不可欠です。

もし現在、パートナーとの食の好みの違いを不安に感じていらっしゃるのであれば、具体的なメニュー（和食か洋食か等）よりも、**「味付けの調整は可能か」「一緒に食卓を囲む時間を大切にできるか」**という視点で考えてみるのが良いかもしれません。